文化
舞台芸能等
オペラ、バレエ、演劇、クラシックコンサートなどが盛んで、ロシア全土に数百の劇場があると言われる。モスクワではボリショイ劇場(バレエ、オペラ)、スタニスラフスキー・ネミロヴィチ・ダンチェンコ音楽劇場(オペラ、バレエ)、国立クレムリン宮殿劇場、チャイコフスキー記念モスクワ音楽院(クラシック音楽)が、サンクトペテルブルクではマリンスキー劇場(バレエ、オペラ)が有名。ただし、ボリショイ劇場は改修中で、新館のみで上演される。
チャイコフスキー、グラズノフ、プロコフィエフ、ストラヴィンスキー等によるバレエ音楽、グリンカ、チャイコフスキー、リムスキー・コルサコフ等の作曲によるオペラが多数上演されており、オペラの題材にはプーシキンの作品が数多く取り上げられるなど民族色が濃い点に特徴がある。
現在、上記の劇場で上演される主なレパートリーは以下のとおり。
バレエ
「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「胡桃割り人形」「雪娘」(以上、チャイコフスキー作曲)、「ライモンダ」「四季」(以上、グラズノフ作曲)、「ロミオとジュリエット」「シンデレラ」「イワン雷帝」(以上、プロコフィエフ作曲)、「ペトルーシュカ」「火の鳥」「春の祭典」(以上、ストラヴィンスキー作曲)、「スパルタクス」(ハチャトゥリヤン作曲)、「ドンキホーテ」(ミンクス作曲)、「ジゼル」(アダン作曲)など
オペラ
「イワン・スサーニン」「ルスランとリュドミラ」(以上、グリンカ作曲)、「スペードの女王」「エフ ゲニー・オネーギン」「イオランタ」「マゼッパ」(以上、チャイコフスキー作曲)、「雪娘」「サトコ」「皇帝の花嫁」「金鶏」「サルタン王の物語」「モーツァルトとサリエリ」(以上、リムスキー・コルサコフ作曲)、「イーゴリ公」(ボロディン作曲、グラズノフとリムスキー・コルサコフが補筆)、「ボリス・ゴドゥノフ」「ホヴァンシナ」(ムソルグスキー作曲)、「炎の天使」(プロコフィエフ作曲)「ムツエンスク郡のマクベス夫人」(ショスタコーヴィチ作曲)など
美術館
モスクワではトレチャコフ美術館、プーシキン美術館、東洋美術館、サンクトペテルブルクではエルミタージュ美術館、ロシア美術館が有名。
トレチャコフ美術館は、1892年、トレチャコフ兄弟が収集絵画をモスクワ市に寄贈したのが起源でロシア絵画(主に11世紀以降のロシア人画家の作品)とイコン(ロシア正教の聖画像)のコレクションが知られる。収蔵美術品は約10万点。レーピン、イワノフ、シャガール、ペロフ、ルブリョフ等の作品が見もの。
プーシキン美術館は、新古典主義様式の建物(1912年に開館)が特徴的で、元来は古代ギリシアからルネサンス時代に至る複製彫刻をモスクワ大学での研究用に集めていたが、1924年以降は西欧絵画、素描版画貨幣なども収集。収蔵美術品は約10万点。ルノワール、モネ、セザンヌ、マチス、ピカソ、ゴッホ等の作品が見もの。
東洋美術館は、中央アジア及びコーカサス諸国の染織品、絨毯、装身具、陶磁器等の展示に特色がある。明治天皇からニコライ二世の戴冠の際、贈られた「象牙の鷲」の彫像を始め、書画、刀剣などの日本の美術品も多く展示されている。
エルミタージュ美術館は、世界四大美術館の一つに数えられる超一流の美術館。歴代皇帝の住まいだった「冬の宮殿」をはじめ5つの建物で構成され、1,050ある部屋を繋ぐと全長27キロメートルに達する。階毎にテーマが分かれ、1階は原始・古代の文化・美術、2階はロシア文化と19世紀までの西欧美術、3階は近代から現代までの西欧美術と東洋の文化・美術である。エリザベータ女帝(在位1741〜62年)から収集が始められ、収蔵美術品は約300万点。ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ルーベンス、レンブラント等の作品が見もの。
ロシア美術館は、1898年、アレクサンドル三世がトレチャコフ美術館にならってミハイロフス
キー宮殿内にロシア美術のための美術館として設立。10世紀以降のロシア絵画等が収集されてい る。収蔵美術品は38万点。20世紀初頭のロシアン・アバンギャルド
の作品が見もの。
1988年に世界遺産条約を締結。2005年9月現在、23の世界遺産が登録されている。「モスクワのクレムリンと赤の広場」、「サンクトペテルブルク歴史地区と関連建造物群」、「セルギエフ・パサードのトロイツェ・セルギー大修道院の建造物群」、「コローメンスコエ主昇天教会」、「カムチャツカ火山群」、「バイカル湖」等が有名。欧州ロシアに文化遺産が集中し、シベリア以東に自然遺産が集中。
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